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ご存知ですか?【17回】

カナダのビザ・移民についてアドバイスできる人、できない人がいることを皆様はご存知でしょうか。近年、Citizenship and Immigration Canada (“CIC”)の大臣も注意発起を促しているこの事実について今回はご案内させて頂きます。

CICは申請者を間違った情報などから守るために、二つのことを呼び掛けています。一つはビザ・移民申請をするために誰かに代行をお願いしなければならないというルールはないこと、もう一つはもし誰かに相談したり・代理申請をお願いしたりするのであれば、必ずCICが定める資格を持つ者にお願いすること。そしてこの「資格を持つ者」という定義についてですが、カナダの移民法により次の3つのカテゴリーいずれかに該当することが定められています。

①弁護士協会(Law Society)に所属している弁護士 
②移民コンサルタント協会(ICCRC)に所属している政府公認移民コンサルタント 
③ケベック州の公証人

つまりこの3つのカテゴリーいずれかに所属していない人がビザや移民に関してアドバイスやサービスを提供することは違法であり、そのような行為は一切禁じられています。この法律に反してアドバイスやサービスを提供している人々のことを政府は「ゴーストコンサルタント」と呼んでおり、近年これらの違法行為について取締りをさらに強化しています。過去の例として、悪質な場合にはゴーストコンサルタントが逮捕・罰金などの罪を償うことになった例もございます。

ここで良く聞かれる質問として、「3つのカテゴリーのいずれかに該当する人の下で働いている人に相談することはどうなのか」ということですが、この例として、私が移民弁護士事務所で弁護士のLegal Assistantとして就労していた期間に彼らのクライアントにアドバイスをすることは一切禁止されていました。私たちは彼らの指示に従って書類を作成し、承認をもらうのみというルールでした。従ってどんな状況においても、3つのカテゴリーのいずれかに所属していない人がどのビザを申請するか、申請書の書き方などをアドバイスをすることは、カナダでは全て違法となります。

どなたに相談をしていますか?

ワーキングホリデーや留学生、ビジターとしてカナダにお越しになられる方々の大半がビザに関してお困りになった際には「留学エージェント、語学学校のカウンセラー、University/Collegeのアドバイザーに相談しに行く」ようです。恐らく学校選びや申請に関して相談に乗って頂いているので、その流れでビザに関しても相談していらっしゃるのかと思います。でもまずはご相談に行かれる前に大事なことを確認して下さい。あなたが相談しようとしている方は先ほどお話した3つのカテゴリーのうちいずれかに該当していらっしゃいますか?

実際にここ数年、私のオフィスにお越しになられるお客様で「綾さん、ビザが拒否になりました。もう私は日本に帰るしか方法がないのでしょうか」と途方に暮れてお見えになられる方が急増しています。お話を伺うと皆さん同じように口を揃えて「カウンセラーの方がこうおっしゃったので・・・」「学校のInternational Student Centreの人がこうしろと言っていました」など、大半の方が間違ったアドバイスをされてビザを間違った場所に申請したり、書類に不備があったり、申請の理由が明白でなかったりなど、私が唖然になるようなケースばかりでした。中にはそれらの方々が料金を受け取って申請のお手伝いをしたり、実際には就学していらっしゃらないにも関わらず架空のレターを学校が発行したりなど、悪質なケースもございました。

日本に帰国する必要がないにも関わらず「今すぐ荷物をまとめてカナダを出国して下さい」とアドバイスされた方がいることを知った時には、とても胸が痛みました。また「移民をするかどうかはまだわからないが、カナダにとりあえず暫くいたい」という気持ちからビジタービザやStudy Permit申請を繰り返し、やっとご自分がしたいことが見つかった時に私の所にいらっしゃって「どうか助けて下さい」と切願されたお客様。そういった方々にお会いする度に悲しい思いで一杯になります。私の所に相談しに来て下さればと何度も思いました。たとえそれがビジタービザでも、その方の人生に関わることなのです。

自分を守るということ

ビザを申請しようと思ったら、まずはCICのホームページを熟読して下さい。それでも分からないことだらけであれば、恐らく申請代行をお願いするのがベストです。代行をお願いする方が3つのカテゴリーのうちいずれかに所属していることを確かめ、お問い合わせをして下さい。きっとお客様にとってベストな方法をアドバイスして下さるはずです。