国家試験のための試験勉強【9回】

by | Jul 30, 2014 | 連載記事 | 0 comments

ほっとしたのもつかの間

政府公認移民コンサルタントの国家試験を受験するための条件である言語テストを無事パスすると、なんだか第一関門を突破したような、少し肩の力が抜けたような気持ちになりました。しかし2ヶ月後に迫る国家試験の受験を目指して勉強開始しなければならず、ほっとしている場合ではありませんでした。いよいよ国家試験の勉強をしようと思い、SenecaのImmigration Practitioner Programで勉強したすべての教材を出してみて驚きました。ページ数にして合計6000ページほどでした。1年間のプログラムでこんなに勉強していたとは知らず、改めて受講したプログラムがとても内容の濃いものだったということを再確認しました。

勉強計画を立てる

その当時の私は勉強を沢山していたので、勉強量の多さに関しては慣れていました。それでもやはりこれだけの量があると正直「どこから始めていいのかさっぱりわからない」という感じで途方に暮れました。これはいかに残りの2ヶ月間で効率的に6000ページをすべて網羅する勉強方法から考えるしかないと思い、計画を立てることから始めました。カレンダーに毎日違う移民法のトピックを記入し、勉強のプランを記入していきました。毎日違うトピックを勉強することで勉強に飽きてしまうことを防ぎ、またそのトピック一つだけを掘り下げて勉強することで一日の最後にはそのトピックのことについての掘り下げた知識がついているようにしようと思いました。また毎日そのトピックについてまとめノートを作りながら勉強することで頭を整理し、一度以前にプログラムで勉強したことのおさらいも兼ねました。
計画を立ててみると一目瞭然だったのが、「受験勉強が2ヶ月間では足りない」ということでした。どう考えても2ヶ月間で網羅するのは時間的に無理がありました。そのことを同じプログラムを卒業した友人に相談すると、皆同じく不安な気持ちでいることがわかりました。相談した結果、「今回の国家試験は見送ろう。しっかり勉強して、万全な状態で次回の国家試験を受けよう。」ということになりました。国家試験の受験料も900ドルと割高だったため、皆慎重に考えた末に決めたことでした。

助け合って勉強した思い出

国家試験受験を3ヶ月先に延長したことで、勉強期間は合計5ヶ月になりました。カレンダーには計画がぎっしり書き込まれ、私はそれにそって勉強していくだけでした。その計画を見て「こんなに勉強することはもしかしたら一生のうちでもうないかもしれない。やってやろうじゃないの」という気持ちになり、 闘志が湧きました。毎日家に閉じこもって何時間も勉強し、まとめノートをつくり、気分転換にカフェにそのノートを持って行って勉強し、電車の中でも、どこででも勉強しました。移民法の本はとても分厚いので、まとめノートは家で作ることが多く、外ではそのことについておさらいをしました。5ヶ月間一人で勉強することは果てしなく孤独な気分になりそう だったので、一緒にプログラムを卒業した友人二人に「勉強会をしない?」と提案しました。二人とも私と同じく国家試験の勉強でてんてこ舞いだったのか、すぐに「やろう!」と返事が来ました。
勉強会は2週間に一回の頻度でしました。お互いに勉強したことを質問し合ってテストしました。移民法の何条は何を意味するか、例外はどういうシチュエーションで認められるか、それは何条かなど、一人で勉強するよりもお互いに質問し合って勉強することでどんどん頭に入ってきました。またお互いに励まし、情報を交換することでモチベーションにもつながりました。

試験日が近づき‥‥

5ヶ月間の試験勉強期間は毎日の勉強計画に追われてあっという間に過ぎました。いよいよ国家試験の受験日が迫ってきて、まとめのノートもボロボロになり、頭の中は移民法で一杯。ここまで来ると「早く試験を受けて自分を試したい」という気持ちでした。その頃の私はとにかくがむしゃらに突っ走っていたので、何かに挑戦することに対する恐怖心はありませんでした。

次回は国家試験受験について振り返ります。