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両親・祖父母スポンサー【35回】

お客様より「日本にいる両親をスポンサーしたいのですが」というお問い合わせを頂くことがございます。また個人移民申請の際に「移民権を取得次第、次は両親のスポンサーとなり、カナダに呼び寄せたい」というご希望を話される方もいらっしゃいます。実際、東日本大震災後にお客様よりそのようなご相談を受けることが多くなりました。

両親・祖父母をカナダに呼び寄せて一緒に暮らしたい、というご希望を叶えるべくできる限りサポートさせて頂きたいと思っていても、ケース内容や申請のタイミングによっては残念ながらお引き受けできないことがございます。今月号はその理由について説明させて頂きます。

背景

Citizenship and Immigration Canada (“CIC”) が両親・祖父母移民カテゴリーに申請上限数を設けたことをご存知でしょうか。この背景として、2011年11月にCICはこのカテゴリーの一時停止を発表しました。長年に渡る審査の遅れを取り戻すこと、そして申請条件の見直しをすることがその目的と言われていました。興味深いことに、受け入れ停止中である2013年3月に政府が行ったリサーチによると、カナダ人の63%が「移民の人達は両親・祖父母のスポンサーとなり呼び寄せるべきではない」と回答したということです。若くスキルを持ち合わせた人達をカナダに移民させて国の発展の力になってもらうということではなく、今後健康のリスク等があり得る高齢の人達を移民させることはカナダという国にとって、そして税金を支払っている国民にとって今後大きな経済的負担になると考えている人達がほとんどという結果が浮き彫りになりました。

2013年12月にCICよりこのカテゴリーの新しい申請条件が発表されました。一番大きくメディアに取り上げられたのはCICが「年間申請上限数(5000件)を設けたこと」でした。これを大きな境に、それまでのように申請条件さえ満たしていれば申請可能、というスタンスではなくなりました。

2014年1月よりこの法律が実施されましたが、2014年2月初旬に上限数に達したため2014年度は瞬く間に締め切りとなりました。2013年12月に新しい申請条件の詳細が発表され、翌月である2014年1月より受領開始となってわずか1ヶ月強で5000件に達したという事実は、このカテゴリーがどれだけ人気であるかということを表していると言えます。

申請のタイミング

2015年度は1月2日よりこのカテゴリーがオープンとなります。昨年度申請のタイミングを逃してしまった人達が予め申請準備をし、今年のオープンと共に申請すると見られており、恐らく申請数はあっという間に達してしまうのではないかと言われています。従って今後両親・祖父母の移民申請をされたいとお考えになられているのであれば、申請のタイミングを見計らうことはとても大切です。また申請してから書類ミスで返送されてきてその時には既に上限に達していた・・・というシナリオを避けるためにも、準備期間を十分に取り、書類にミスがないよう予め何度も確認をすることは重要と言えます。

特筆すべき申請条件

  • 申請日よりさかのぼって過去3年間、政府が定めた(家族の人数に応じた)最低収入額を上回っていること。3年間続けて上回っていることが必須であり、税務局が発行した書類によりこれらを証明できること。
  • 申請者(両親、或いは祖父母)が移民権を取得した日より、20年間は継続して経済的なサポートをすることができるという宣誓書に署名すること。

その他申請条件につきましてはCICのWebsiteでご確認頂くか、政府公認移民コンサルタント或いは弁護士にお問い合わせ下さい。