No. 63 – 最新情報

by | Aug 3, 2018 | 連載記事 | 0 comments

今月は2018年4月中旬時点での移民局関連の最新情報についてお伝え致します。

■Ontario州推薦プログラム
4月5日にOntario州推薦プログラム(OINP)のMaster’s Degree保持者カテゴリーがオープンとなりました。OINPには留学生用の申請クラスがあり、その中でもPh.D保持者とMaster’s Degree保持者用にカテゴリーがあります。今回オープンになったのは、Master’s Degree保持者のカテゴリーでした。このカテゴリーはJob offerが不要、つまりOntario州にて就職先決定していなくても、その他言語、Ontario州に一定期間在住していること、卒業から2年以内に申請することなどの申請条件を満たしていれば、Master’s Degreeを保持しているだけで申請できるカテゴリーであるため、留学生にとても人気です。今回このカテゴリーがオープンしたのは4月5日朝でしたが、残念ながら僅か1時間以内に定員に達したためクローズとなりました。この1時間の間にオンライン申請を済ませることができた方々は、恐らく毎日このカテゴリーがオープンとなることを想定して準備をして待機していたのではないかと思います。ご参考までに、前回このカテゴリーがオープンしたのは2018年1月29日でした。前回もオープン後数時間以内に定員に達しています。従って今後このカテゴリーで申請をしようと考えている方は事前に十分なリサーチと準備をし、申請のタイミングが鍵であるとお考え下さい。

■Express Entry選考
4月11日に行われた選考にて、3,500件ものExpress Entry登録者にInvitation to Apply(ITA)が発行されました。カナダ移民局が発表した2018年度のExpress Entryにおける目標ITA発行数は74,900件です。そのうち、2018年度は既に21,000件が発行済みです。おおよそ目標の29%に達しています。今年度残りの7ヶ月間で目標の74,900件に達するよう、更に発行数を増やしていくものと思われます。ITAの発行数を増やすということは、発行の基準点であるCRSの点数も今後下がる可能性がないとは言えません。従ってCRSのスコアが400点代前半の方もExpress EntryのProfileに登録されることをお勧め致します。Profile登録の際、正しい情報を元に登録作業を行うことが (CRSのの点数を最大限に得て)ITA受領に繋げる大事な要素となります。

■Performing Arts用Work Permit
4月11日付にて、Labour Market Impact Assessment免除でWork Permitを取得できるカテゴリーの1つである、Performing Artsの枠の審査基準が一部改訂となりました。年々オペラ・ダンス・オーケストラ・劇団などの需要の高まっていることや、通常このカテゴリーは外国人がカナダで就労することを受け入れると同時に、カナダ人のPerforming Artistがカナダ国外にて活躍する場を設けるための手段であることなどから、カナダ政府はこの分野において外国人がカナダで就労することのメリットを重んじていること言えます。弊社にもバレエダンサーやコンテンポラリーダンサーなど、舞台で活躍されている方が多数お見えになっています。皆さん分野は違っても、その道の第一線で活躍されている方ばかりです。

■Medical Inadmissibility審査基準の変更
毎年、健康状態を理由にビザや移民をRefuseされるケースは1,000件以上あると政府が発表しています。その審査基準はExcessive Demand、つまり「申請者がカナダに短期滞在・移民した場合、医療に関わる金銭的負担がカナダ政府に対してどの程度発生するか」ということが主な審査基準となります。2018年6月1日以降、カナダ政府はこの審査基準額を$6,655(年)から$19,965(年)に引き上げることを発表しました。この変更により、今まで特別な医療のサポートを受けながらカナダに短期滞在・移民する必要があった人達にもカナダに滞在する可能性が出ると共に、Refusalの数も激減すると言われています。

■最新情報には常に気を付けましょう
移民の法律やルールは本当に頻繁に改訂となります。しっかりとリサーチをし、プランニングをすることが一番の成功への鍵とお考え下さい。個人では調べられることも限界があるため、資格を持った弁護士、或いは政府公認移民コンサルタントにご相談されることをお勧め致します。