プロに頼むか自分で申請するか【25回】

by | Aug 1, 2014 | 連載記事 | 0 comments

「それって私でもできますか?」

毎日、沢山の方よりお問い合わせを頂きますが、時々とても切羽詰まった声で弊社に電話をかけてこられる方がいらっしゃいます。「今日でビザが切れることを忘れてました。」「自分でビザを申請したのですが、Refusalレターが来ました。」「今国境なのですが…」などなど。皆様状況は様々です。本当はお会いしてお話することがベストなのですが、このように切羽詰まった状況の方についてはお電話で詳細を伺い、できる範囲でアドバイスをさせて頂いております。お客様が置かれている状況を分析し、なぜそういう状況になったのか、その対処方法についてもお話するようにしています。皆様「これが世界の終わりではない」と分かるととてもご安心なさいますが、それと同時に会話の自然な流れで次のようなやり取りが起こります。

お客様:「分かりました。それではその申請を綾さんにお願いした場合、おいくらになりますか?」私:「申請料は○○、弊社とのご契約料は○○となります。」お客様:「それって自分で申請することはできないんですか?」私:「もちろん可能です。」お客様「私にもできますか?難しいですか?」

プロに任せるということ

皆さんはインカムタックスをご自分で申請なさいますか?それとも会計士など、どなたか専門の方にお願いしていらっしゃいますか?私はタックスのことは全く無知ですので、毎年会計士にお願いしています。また私のように起業している方ならなおさら、経理のことに関してはプロに任せていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。私は「これとこれとこれを集めていついつまでに提出して下さい。」と指示を受けて提出し、あとはプロにお任せするという方法が合っているようです。もちろんご自身がでインカムタックス申請をなさる方もいらっしゃいます。カナダの税務局のホームページを熟読し、インカムタックスのアプリケーションを利用して申請する方法です。要は「それだけの英語力があるか、時間を割くことができるか、タックス法について理解しているか」ということになります。

政府公認移民コンサルタントの役割も同じことです。頻繁に改訂される移民法を理解した上でお客様にとってベストな方法を提示し、書類を準備する。簡単なことのように聞こえるかもしれませんが、一つでも間違えればRefusalに繋がりますので、とても大事なステップです。お客様ご自身でビザや移民申請をなさってRefusalレターを受領し、弊社にお越しになられる方の代表的な理由は不足書類、間違った場所に申請、申請理由の説明不足、過去のビザとの矛盾、申請書の記入漏れや間違いなどが挙げられます。このようなことを未然に防ぎ、最初から最後(申請した後の政府とのやり取り)もサポートをすることが私共の役割となります。

自分でできることなのかできないことなのか

まず第一に自分で申請できる、とお考えの方は恐らく弊社のような会社には問い合わせをせず、ご自身がで何から何までリサーチして準備をし、申請されるのではないかと思います。前出のとおり「それって私でもできますか?」と私に聞かれる方には「もちろんできますよ。但しミスをしてRefusalになった場合、このような結果になりますのでご注意下さい。」とお話するしか私にはできません。自分でできるかできないか、ということはお客様ご自身がご判断されることであると私は思っています。

ご注意下さい

移民申請でなくても、ビジタービザや学生ビザなどでRefusalとなった場合、その履歴がお客様の情報としてシステムに残ることとなります。その履歴が原因で次回のビザもRefusalになる場合や、カナダやアメリカへの出入国が難しくなることもございます。実際、過去のケースで「もっと早くにご相談頂けていればこういう結果にならなくて済んだ」ということも多々ございました。このようなことを全て理解した上で、きちんとリサーチをし「自分では無理だ」とご判断されたのであればプロの方にお願いして下さい。