No. 80 – Express Entry 最低点の傾向

by | Feb 20, 2020 | 連載記事 | 0 comments

今年もExpress Entryについて、沢山のお問合せを頂きました。お客様から頂いたご質問で一番多かったものは、「何点あればInvitation to Applyをもらえますか?」でした。今月は今年最後の号ですので、2019年一年間の、Express Entryにおける点数の推移について解説します。

■総合的に見ると

この記事を書いている11月21日時点で、Invitation to Apply (“ITA”) の合計発行数は78,900となります。今年も約2週間おきにSelectionが行われており、その都度ITAを受領するための必要最低点が発表されました。昨年の合計ITA発行数は89,800でした。

まずはこの表をご覧ください。

日付 選考番号 必要最低点 発行ITA数
2019年1月10日 108 449 3,900
2019年1月23日 109 443 3,900
2019年1月30日 110 438 3,350
2019年2月20日 111 457 3,350
2019年3月6日 112 454 3,350
2019年3月20日 113 452 3,350
2019年4月3日 114 451 3,350
2019年4月17年 115 451 3,350
2019年5月1日 116 450 3,350
2019年5月15日 117 332
(Federal Skilled Trades Class)
500
2019年5月29日 118 470 3,350
2019年6月12日 119 465 3,350
2019年6月26日 120 462 3,350
2019年7月10日 121 460 3,600
2019年7月24日 122 459 3,600
2019年8月12日 123 466 3,600
2019年8月20日 124 457 3,600
2019年9月4日 125 463 3,600
2019年9月18日 126 462 3,600
2019年10月2日 127 464 3,900
2019年10月16日 128 357
(Federal Skilled Trades Class)
500
2019年10月30日 129 475 3,900
2019年11月13日 130 472 3,600

お分かりになるかと思いますが、今年前半は450点前後であったにも関わらず、後半になるにつれて470点を超えるようになってきました。以前は450点前後でも望みがありますとお話していたケースも、5月29日を境に、470点から480点はないとITAを受領することが難しいとお話しなければならなくなってきています。

点数が継続して2020年も上昇していくかどうかということは現時点では不明ですが、今年の残りの選考(恐らくあと3回から4回程)の動向を見守ってみて、また必要最低点が徐々に下がるようであれば、来年も450点前後で推移していくのではないかと言われています。

■ポイントを上げるためには

ITAを受領するための点数にどうしても届かないお客様から、「英語の点数を上げなければいけないことは分かっているんですが、それ以外に点数を上げる方法はありますか?」というご質問を頻繁に頂きます。ケースによってアドバイスは異なりますが、「カナダの就労経験を1年から2年に増やす」ことや、「配偶者の方にも言語テストを受験してもらう」こと、「カナダでの就学経験を得る」ことなど、オプションは幾つかあると言えます。但しその過程において、年齢が上がれば上がるほど(30歳以降)Profileの点数が下がっていくことに注意しなければなりません。

またこれは忘れがちな方が多いのですが、Express Entryを通して、州推薦プログラムにアプライしませんか、という招待を受け取り、無事推薦を受領した場合、一気に600点が加算されます。Express Entryを通した州推薦プログラムの選考条件内容は州によって異なるため、事前にリサーチをする必要があると言えます。

■Express Entryにおける移民申請で成功するには

経験豊富な移民弁護士、或いは政府公認コンサルタントにご相談下さい。ご自身のバックグランドを審査し、どのように進めていくべきかということを的確にアドバイスして下さる方がきっといるはずです。